1.同一賃金同一労働の動向
年休と時間外労働の上限規制だけでなく、以下のように昨年末から厚生労働省のリリースラッシュは続いております。マメに同行を追っているのですが、ひっそりリリースではなく、もっとアピールしてください!(-_-;)
・2018年12月28日 「同一労働同一賃金ガイドライン」
・2019年1月16日 「パートタイム・有期雇用労働法対応のための取組手順書」
掲載箇所「同一労働同一賃金特集ページ」
2.「パートタイム・有期雇用労働法対応のための取組手順書」とは?
〇手順書とは何か?
自社の状況が法の内容に沿ったものかを把握するための点検書です。マンガから始まり(全編マンガだったらなお良し!)読みやすく、使いやすい内容だと思います。
〇取組の手順(要約)
取組手順のフローが示され、手順1から4の進め方の資料になっています。
手順1 対象となる雇用形態の確認
手順2 待遇の状況の確認
手順3 待遇に違いがある場合違いを設けている理由の確認
手順4 待遇に違いがあった場合「不合理ではない」ことを説明できるかの検討
手順5 改善に向けての検討
手順6 改善計画を立てて実行
〇賞与の手順2と手順3の流れを確認してみましょう。
手順2の待遇の状況の確認、手順3の待遇に違いがある場合、違いを設けている理由を確認する流れになっています。不合理ではないかどうかの判断を行う上では、ガイドラインを活用して、労使で話し合い検討しましょう。
3.手順書の効果的な活用方法
〇手順書はわかりやすく、活用しやすいものだと思います。判断が難しいのが「不合理ではない」かどうかだと思います。その判断は、顧問の社労士や働き方改革推進支援センターに相談しましょう。
〇年休の就業規則や時間外労働条件規制の対応で忙しいところですが、大企業の場合、施行まで約1年2か月しかありません。早めのスタートをオススメします。
〇手順書を活用した対策の進め方
手順書を活用したオススメの対策の進め方
・準備資料:ガイドライン、手順書、就業規則、賃金規程
・検討メンバー:経営者、人事部門、社労士等の専門家
・対策検討フロー例
□1回目:手順1 対象となる雇用形態の確認、ガイドラインの確認
□2回目:手順2 待遇の状況の確認
□3回目:手順3 待遇に違いがある場合違いを設けている理由の確認、
手順4 待遇に違いがあった場合、違いが「不合理ではない」ことを
説明できるかの検討
□4回目:3回目の続き
□5回目:改善計画の検討
同一労働・同一賃金導入コンサルティングのご相談も行っております。お気軽にご相談ください。
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