ステップ2では「目標設定と対策の検討」方法を紹介しました。今回は、「ステップ3:対策の実施」です。
【PDCAサイクルのフロー】
ステップ1:現状把握
ステップ2:目標設定と対策の検討
ステップ3:対策の実施
ステップ4:効果評価、好事例の収集
1.対策実施の課題
ワークショップにおいて、アクションプランの策定を支援することがあります。「良いアクションプランができたな~」と思って後日進捗を確認すると、担当者から「いや~、忙しくて進んでいません(笑)」という残念な声を聞くことがあります。このようなことがないよう、ワークショップ内で、何を、いつ、誰が、どのように担当するのか、次の機会までの大まかなスケジュールを決めておくことことが大切です。以下のようなワークシートを活用すると良いでしょう。
2.対策の取り組み方法と継続のコツ
対策の取り組み方法と継続のコツの一例を紹介します。以下方法を参考に自社にあった取り組み方法を実践してください。
①小さな成功体験を積み重ねる
改善に時間や費用がかかる大きな事柄ではなく、すぐ変えられそう、取り組めそうな改善から取り組んで小さな成功体験を積む。
②問題追求型でなく解決志向アプローチで取り組む
問題追及でなく未来志向、「何がいけなかったか」ではなく「これからどうするか、そのために今どうすればよいかという解決志向で取り組んでみる。
・うまくいっている部分は、変えない
・うまくいった理由を考え、また試してみる
・うまくいかないなら、違うことをする
③期限と振り返りの場を決める
ゴールや期限がないと日常に流されてしまいがちです。まずは、3か月等期間を決めて、実施した取り組みの効果を確認する会議や研修等を設定します。また、実際に取り組んだ人が発表して、良い取り組みの表彰やその取り組みを他部署に水平展開できるようにすると良いでしょう。
④チーム名やキャッチコピーを決めて取り組む
義務感や堅苦しい活動だと「忙しいから・・」などの理由から取り組みが自然消滅しがちです。取り組みに自分たちなりのユニークで、楽しいネーミングをつけて活動自体を楽しむような余裕を持ってやってみましょう。
例:株式会社日本旅行「女性社員を中心メンバーとした「PJ☆SOL」活動」
*PJ☆SOL はプロジェクト・ソリューションの略。☆は女性社員がキラリと輝くことを願う意味が込められているそうです。
例:SCSK株式会社「年次有給休暇取得日数20日、平均残業時間20時間/月以下」等を目標に掲げた「スマートワーク・チャレンジ20(スマチャレ20)」
専門家を活用して対策を進めたい場合、対策実施中の悩みの相談、成果発表等のファシリテーターが必要な場合、ライトハウスにお気軽にご相談ください!
Comments